たまねぎの憂鬱 ー聖地サンティアゴへの巡礼路2016ー

なんちゃってエリートOLが仕事と恋愛をほったらかして800KMスペイン・サンティアゴ巡礼の旅!

Perfect Humanになりたい君

私の彼はすーぱー嫌な奴。

 

ほんとこういう男、一番嫌いだわってタイプ。

 

とにかく、おっとりしていて、誰とでも分け隔てなく接することができるし、怒ったり声を荒げたりしない。(淡々と理詰めな。私もあんまり感情的にならないから絶対ケンカとかない)

 

いつも笑顔だし、しゃべり方も柔らかで、綺麗な顔してる。

 

でもね、みんな騙されてるのよ。

  

出会った時、正直恋愛対象とかではなかった。

 

話していても、彼は、私に話をさせるのがものすごく上手くて、私はいつもの自分のポジションを取られていて、居心地があまり良くなかった。

 

「たまねぎちゃんは、選民意識が強いね」

 

すべては、この一言からだった。

 

選民意識という単語を日常でナチュラルに使う人に初めて出会った瞬間である。

 

この単語のチョイスで私は一気に彼に興味が湧いた。

 

私は、もうこのフレーズがツボすぎて、今思えばキラーフレーズだったのかもしれない。

 

「この人、すっごく爽やかで優しそうだけど、絶対性格悪い」

 

そう確信した。その爽やか仮面を剥がしたくなった。

 

面白くて、笑いが止まらなかった。

 

「なんでそんなに笑ってるの?」彼はそう聞いて私は用いる単語が面白くてと適当に答えながらも、どうして彼が私に向けてその言葉を放ったのかを考えた。

 

結論、自分が言ったことを客観的にどう分析しても「選民思想」に繋がらなかったのである。

 

こうなると、自分の分析が間違っているか、彼と私の間で単語の定義がおそらく異なっていると考えたので、「あなたの方が、選民思想が強いと思うの。自分は特別でしょ?」と聞いてみた。

 

すると彼は「そうだね、僕は人口0.1%以下の人間かな」と軽く酔っ払いながら笑って答えた。

 

こいつ、マジか。

 

そう思った。

 

「私は自分のことを一度たりともそんな風に考えたことない。なんで私にそう言ったの?」と聞くと、彼は

 

「死ぬほどプライドが高そうだったから」と笑った。

 

「プライドが高いのと、選民意識は違うでしょ」というと、彼は私の分析法とは違った角度から私の言動を因数分解した。

 

そして、「この人、嫌い」と思いながらも、涙が出そうなくらい笑った。

 

「わかった。じゃあ、私がそうだったとしても、あなた程じゃない」と言うと、「度合いの問題じゃないよ」とゲラゲラ笑っていた。

 

彼の会話の節々にそんなものが散りばめられている。「友達なくすよ」と笑って言うと「たまねぎちゃんだから赤裸々に話してるんだよ。だって君は、そういう男が好きでしょ」と言われた時、

 

「ううん、私はハイスペが好きなんじゃない。努力しないで文句だけ言ってる人がつまらないし嫌いなだけ。」というと「努力して報われなかった人でも、いいの?」とニヤつくので

 

「もちろん、それに私がそう。人生努力したって報われなかったことだらけ。いや、足りなかったのかな。諦めたのかも。あなたは手に入れたから、そうやって自信が持てるのね」というと「君のレベルで報われなかったって言っちゃったら、世の男はどれだけ努力すればいいんだよw」と刺されてしまった。(そんなこと、知ったことじゃない。)

 

こんな会話を何時間もしながら「この男は本当に性格が曲がってる。なんでも手に入ると思ってる。絶対に口説かれない」と心の中で思っていた。

 

私はお酒がものすごく弱いのだけど、この日は強かった。頭をフル稼働していたからかもしれない。

 

きっとこんな男が好きな女は腐るほどいるんだろう。さぞ、モテてきたんでしょう。

 

そんな女と一緒にしないで!

 

そう思った時に。「あれ?」となった。彼が言ってるのはこのことかと。このプライドかと。

 

東大?外資?タワマン?きゃー、優良物件!みたいなこと言うbitchと一緒にするなという思考は、彼女らを下に見てるんだろうか。哀れんでるんだろうか。

 

そうかもしれない。と、思ってしまった。だって絶対友達になれない。

 

男友達が合コンで会ったそんな女の愚痴を聞いた時に「そんな頭空っぽな女と呑んでもROI低くない?」とディスってた自分を思い出す。

 

ああ、うん、私も性格なかなか悪いから彼のこと気になるんだなと認めざるを得なかった。

 

「俺と結婚前提に付き合おう」と言われた時に、私も彼もそれなりに酔っ払っていたので、「今は酔っ払ってるから、時間ちょうだい」と答えた。本当に、この頭で判断できないと思ったのだ。(彼の酔い具合は見た目からはわからなかったのもある。)

 

「来週答えてくれるの?俺の気持ちは変わらないし、君の答えも決まってるのに?」と笑って言ってきた。

 

「そんな簡単に口説ける女じゃないってプライドがあるもんねー?w」と頭を撫でられた時、本当に嫌いだと思った。

 

ああ、断って、この男のプライドを踏み潰してやりたいと思ったと同時に、もう好きになっている自分の気持ちに気づいた。

 

実際付き合ったの翌週だったし、恋人関係になったのはそのまた翌週だった。彼は私のプライドを完全に立てた。

 

きっと本当はその日に付き合って彼の部屋に行ったって全然良かったのに、彼はすべてそんなことも全部見抜いていたんだろう。

 

こんな男なので、私の巡礼のこともディスってくる。

 

「たまねぎ、アルベルゲみたいなとこ泊まれるんだ」

 

は?余裕ですけどw

 

「その期間と、お金があれば、ヨーロッパを好きに旅行すればいいのに」と心から残念そうに言ってくる。

 

「そんな旅行はいつでもできるのよ」と言うと、「俺には考えられない」と言った。そしてこの後書くことは読者さまもドン引き内容だとは思う。

 

なぜなら、彼を愛してる私でさえドン引きし、頭を整理し、噛み砕いて飲み込むのに数分要したからだ。

 

近所のラーメン屋にて。

 

「その道でいろんな人に出会うって言うけど、そういう場所に泊まって歩いてる人たちと話したりして、何か楽しい?俺、そんな人たちと友達になりたいとか、全く思わないわ〜(ずるずるラーメンをすする)」

 

おー。おーおーおーおーおーおーおー。

 

まじかまじかまじかまじか。

 

ここまで歪んでるかwwwwww

 

 ちょっと箸置けーーーーーい!!!という衝動を抑えながら、私は餃子を頬張った。

 

 いろいろ考えた。

 

私に行って欲しくないからディスってるのかとか、

 

本当は自分も行きたいから、ディスってるんじゃないかとか、

 

そこで出会うだろう男性に私が惹かれないようにしたいんじゃないかとか。

 

「じゃ、じゃあさ、あなたは私みたいに休暇とれて、一人だったとしたら、何をする?ヨーロッパ周遊?」

 

「そうだね、見たいとこ旅して、途中世界中にある(自分の会社の)オフィスに行くかな。」

 

ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ま、みんなエリート(笑)だもんね?」皮肉たっぷりで言う。

 

「まぁそれ前提の会社だからなぁ(ラーメンずるずる)」

 

・・・・箸置けーーーーーーーーーい!wwwという衝動を抑えながら、

 

「でもさ、オフィスないとこで、ずっと、一人でいるわけじゃないじゃない?食事したり飲んだりしてたら、大体話しかけられたり、するものだと思わない?」

 

このあたりはもう私も顔の筋肉が軽く痙攣してひくついていたと思う。

 

「でもさ、それなりの店やエリアで飲み食いしてたり、ホテルにいたら、そこいる人たちも、面白そうじゃない?そういうとこで出会った人たちと話したり友達になるのは悪くないなぁ(笑顔)」

 

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ああ、この人、素で言ってるわ。

 

何の悪気もないわ。

 

「そんなこと言ってると、友達、なくすよ?(ラーメンずるずる)」

 

「言うわけないじゃんwでも、たまねぎには、わかるでしょ?」

 

いや、わかんないよ!w

 

そして、そういう考え方の人間、大嫌い。

 

 女だったら、どんな美人でも「そゆとこ、ほんとブスだよね」ってディスるだろうし、男友達だったら「あんたみたいな男と絶対付き合いたくない」って皮肉ってると思う。

 

正確には、彼の言いたいことはわかる。理解してあげれる。でもね、共感はできない。何一つとして。

 

そこまで、見下すん?ねぇ・・・

 

いい大学出て、いい仕事してないと、話す価値もないの?ねぇ・・・

 

「いい大学を出て、いい仕事してる人が好きなわけじゃなくて、総じて話していて俺が面白いと感じる人は、そういう人が多いだけだよ。もちろん、そうじゃない友達だっているよ。だから、じゃない?あまりに違うと共感とかできないしさ。(ラーメンずるずる)」

 

私、この人と結婚していいんだろか、と思ったwまじで。

 

「じゃ、じゃあさ、私がさ、例えば専門学校とか短大しか卒業していなくて、フリーター生活だったら、好きになってくれてないんだ?外見も中身も私のままよ?自分で頑張って色々勉強してて、あえてそういう進路を選択しただけだったとしても、私は話す価値のない女?」

 

「話したら、好きになってると思うよ」

 

あ、よかった。と、思った次の瞬間

 

「でも、そもそも出会ってないだろうね。」

 

あー、うん、そうだね(苦笑)

 

「たまねぎが慶大に行ってなければ、共通の友人もいなかっただろうし、そもそも話す機会がないよ。それに中身が同じって言っても、やってる仕事が違ったら、話聞いてても面白いって思わなかったかもね。それはもうたまねぎじゃないよ。だから仮定が成り立たない。」

 

 あー、うん、そうだね(白目)

 

「私、あなたのそういうとこ、大嫌いです」って言ったら「よく言うよw」って笑ってたけど、

 

マジだから。

 

ほんと嫌な奴すぎてやばい。

 

でも、誰にでもニコニコ、八方美人。敵を作らないタイプ。

 

みんな、騙されてるんだ。この男、すっごい性格悪いのよ。

 

それでもってめっちゃ腹立つのは、私がそれに共感できると思ってるとこな。

 

同類に括ってるとこな。

 

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価値観の違いって凄まじいパンチ力だなと思う。

 

モーセが通れちゃうくらい、ドン引きしたわ。

 

この人はきっと私を自分のフィルターにかけたんだ。「経歴、学歴、仕事」それをクリアしてから「外見」「性格」ときているんだ。

 

面接か!!w

 

でも、顔やスタイルだけで女を選ぶ男なんて腐るほどいるし、

 

女だって収入や仕事で男性をみる人は多い。

 

だから、それの何が悪いってわけじゃないけど。

 

彼は私と出会った瞬間に恋に落ちたわけじゃなかったんだな。(うん、いいよ別に。そんな美人じゃないし。)

 

それに、じゃあもし彼が中堅大出てて、普通の日系サラリーマンで、同じ性格でこんな選民主義だったら、食事の途中で席立ってると思う。

 

腹立てて、ドン引きしながらも、隣で笑っていられるのは、彼が単に天才なんじゃなくて、努力の人だって知ってるから。彼は、「俺天才だから」って笑って言うための努力を惜しまない人。

 

彼の部屋の壁一面の本。積み上げられたノートを開けば、英文で真っ黒。添削の赤ペン。プロジェクトで睡眠時間を確保できなくて、眠りそうになってる金曜日のデート。

 

私の努力なんてゴミだなってくらい、彼はストイック。だから、そうじゃない人を、きっと彼は見下してしまうんだろう。

 

でもね、最近になってわかったことは、努力できるって、もしかしたら才能なのかもしれない。そして、大半は中毒者であるのが、持論。

 

なりふり構わず、欲しいレベルまで自分を高めることに快感を覚えないと、勉強も仕事もスポーツもきっと上達しない。その快感に中毒になると、人は周りに「それくらいで充分」とか「2位じゃダメなの?」と言われても、ひたすら走り続ける。

 

その快感は極上だったりする。でも、すぐに慣れてきて、また新しい刺激のためにさらに上を目指す。その快感に興味のない人が理解できなくて、「自分とは違う人種」として彼は関わりたがらないんだろう。

 

私は、その快感・刺激といった特殊な感覚を知らなければどれだけ豊かで幸せな人生を送れただろうと思うことがある。

 

ジャンルは色々ある。ある人はそれが恋愛かもしれない。アラサーとか美人がなかなか結婚できなかったりするのは、未来の旦那が過去の彼氏を超えてないと嫌という感覚だったりする。妥協できないのだ。

 

転職だと、きっと人は前の職場環境や給料と比較してしまう。いい給料をもらってた過去があると数万でも下がることに耐えれない。

 

人は過去に自分が得たものと必ず現在を比較してしまうものだと思う。

 

一度知った感覚は消せない。

 

海外旅行や旅にはまってしまう人も、一種のそれだ。

 

旅に出ずにはいられなくなってしまうという中毒に陥ってしまうのだ。

 

「充分素敵な彼氏じゃない」「高い給料オファーだね」「もう十分に世界中旅行したでしょ」

 

他人に何を言われようとも、本人には何も響かないのだ。「知ってしまった人間」の感覚は「知らない人間」には絶対に理解できない。

 

努力もそう。「充分すごいよ」と言われても、そんなことはわかっているのだ。「足りない」という感覚は前に得た快感と同等もしくはそれ以上の刺激を求めているから。

 

このループに陥ると、やめることは「妥協」となる。周りが嫌味かと舌打ちしたくなるレベルであっても、本人にとっては妥協なのだ。

 

一度、知ってしまったのだから仕方ないのだ。

 

「知らなかったら、幸せだったのに」

 

でも、知った幸せを宝物にするには、続けるしかないのである。

 

いいパートナーに出会い愛してもらう、高い給料をもらえるスキルが欲しい、世界を旅する準備に勤しむ、レギュラーでい続けて結果を出し続ける。

 

理解してくれない他人なんか気にしなくてもいいのだ。彼らは「知らない」のだから。

 

それを掴みとって、また刺激を求める、こういうタイプの人間はなかなか自然に止まれない。特に人生とは何かという境地に至っていない若いうちは、「妥協」という言葉でしか、足を止めれないのだ。

 

月800万の給料がどんなに凄くても、以前月に1200万稼いでいたら、本人にとっては単に「まぁいいか」では済まない。給料が34%もカットされたのだから、それで手を打つのはかなりの妥協だ。でも年収800万の人が聞いたら「は?」と眉間に皺を寄せてしまうのも、仕方ない。

 

そして、その足を止める「妥協」ができる人とできない人がいる。私はできる部類だ。その快感を知っていても、足を止めれる。まだ中毒者としては軽度なのだろう。

 

彼は、止まれない人なのだ。少なくとも、まだ。

 

私はそんな彼を愛おしく感じる。私がいけない境地まで、どうかガンガン上り詰めて永遠に妥協しないで欲しいと思う。

 

だから、腹立たしい発言を連呼されても、私は彼を受け入れられる。人を見下すのは良くない。嫌い。

 

でも彼は快感や刺激だけでなくて、きっとそれを逆に人に翳されるのが怖いという反面もあるからあれだけ努力できるんだろう。「お前そんなもんか」「話す価値ない」「一緒に仕事したくない」そう思われないためにも彼はきっと登っているんだ。

 

それでもいいんじゃない、と思う。私が何を言ったって彼は変われない。彼はそういう考え方をする人間がいることやその思考の持ち主の気持ちを「知っていて」、自分は絶対にそう思われたくないのだから。

 

この前、そんな彼が朝方YOUTUBEを見ていて、思わず吹き出してしまった。

 

オリラジのPERFECT HUMAN。

 

あなたにぴったりね。

 

全く理解できない、巡礼の旅に出るクレイジーな彼女をどうか愛想尽かさずに待っててね。

 

努力したから、こんな旅ができるのよ?が私の彼に対する精一杯の反撃。

 

「そうだね」と笑ってくれる彼。私が親のお金で旅行したり、全てを投げ出して旅に出るような女なら、彼はきっと離れていっただろうな。

 

私ぐらいしか、あなたのこと理解できないよ。なんてね!!

 

youtu.be

 

なんだかんだ彼が好き、たまねぎでした。

 

 

 

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巡礼持ち物公開 第二弾

まず、こちらがバックパック。

 

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35リットルのもの。

 

2万円くらいだったかな。

 

いつか南米周遊するときにでもまた使いそう!!

 

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これは寝袋。ベッドバグ対策でサンティアゴ巡礼では必須のアイテムの一つ。

 

1万9千円。150gで本当に軽くてコンパクト!

 

同じサイズで次はレインポンチョ。両方ともこんなに小さいよ。

 

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1万ちょっと。

 

昼間の一番日が高いときに長時間歩くことを避けるためにも朝早く出発したいので、暗い道を歩く時や、暗闇で準備するとき用のライト。

 

なるべくかさばらないように、最もコンパクトでかつ強力なものを選んだ。

  

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めちゃくちゃ軽くて小さい。500円玉ほど。でも、細いワイヤーみたいので、頭にも腕にも付けれて、持っていくなら個人的にこれがベストだと思っている。PETZLのE+LIGHT。

 

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速乾性のタオル。バスタオルとして使用するので結構大きめだが、かさばらなくてめちゃくちゃ軽い!5000円くらい。

 

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この前パンツをまだ一着選んでいないと書いたけど、adidasで買いました。

 

前回のグレーのものは

 

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わりときちんと感が出る。

 

それに比べてadidasのは緩め短め、しかし快適!!補正タイツと組み合わせも悪くない。

 

結構お気に入り。

 

イビザ行ったら水着の上から履こうっと。

 

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街歩きやアルベルゲ(宿)にいる時に貴重品とか持ち運ぶミニバック。防水、軽い、肩と斜め掛け2way利用できるもの。早速犬の散歩でも使っている。4000円しないくらいだった気がする。

 

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同じく街歩きやアルベルゲで履くサンダル。ビーチサンダルで街歩きは疲れるので、これにした。

 

ちなみにめちゃくちゃ軽い。柔らかくて、足が全く疲れない。真夏日の舗装路はなるべくスニーカーじゃなくてこれで歩くつもりなくらい楽!

 

ビーチサンダルと同じくらい簡単にスポっと履ける。履いてみて快適さに感動した。私が普段履いてるアホみたいな値段するヒールって一体なんなんだw

 

CROCSのもの。5000円くらい。

 

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これはヘアバンド。暑いと前髪邪魔だし、汗吸ってくれるので。今年の限定モデルでPharrell Williamsとのコラボ!とっても可愛い。ゴムも強めで快適。犬の散歩の時とか既に使ってるけど、みんなにそれ可愛いと褒められる♫2500円くらい。

 

あとはアルベルゲのシャワー室には着替えとか袋を引っ掛けるフックがないことがほとんどのようなので、100均のS字フック。

 

洗濯を干す時用の洗濯バサミ。

 

乾かなかった時(特に靴下は厚手なのであり得る)にバックパックにぶら下げて歩く用の安全ピン。

 

山登り用のステッキ。写真ないけど。1万くらいの。200g。

 

そして、美しい風景を撮るためのカメラ!落としたり、濡れても大丈夫なもの。

 

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OLYMPUS TG-870。4万しないくらいだった気がする。

 

GPSで写真撮影地をマップで表してくれるから、自分の歩いた道が全部軌跡として残るし、自分がどこにいるかもわかる優れもの!!こうゆうアプリあるけど、カメラが全部自動でやってくれちゃうのは嬉しい♫

 

あとはアダプターと携帯・カメラの充電器。

 

防水で雨も汗も気になくていい、スポーツ用のイヤフォン。

 

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雨の時こそ音楽がないとテンション上がらなくて気持ちがくじけそうだしね。そんな日こそEDMとかがんがんに流しながら歩きたい!!

 

第二弾はこの辺まで。

 

ここらあたりまでは、必須アイテム。

 

次回は男性からしたらアホじゃないかと思うであろう(こだわり)、メイク用品、化粧品、シャンプー類。薬とかも。

 

これが現在どうにもならず、厳選している。なんとか6kgに収めたい・・・。

 

でもなんだか、無理そう。笑

 

それにしても、まだ巡礼の実感がわかない・・・。

 

そして、あんまりテンションも上がっていない笑。

 

巡礼ブルー真っ只中、たまねぎでした。

 

 

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箱の中身

先輩の同僚がロンドンから来ていて、一緒に飲んでいたのだけど、

 

7月下旬にバルセロナにいるよーって言ったら、来てくれるって!!

 

彼はイタリア人だけど、パキスタンとのハーフ。(普通にかっこいい。目がハートになっちゃったよ←)

 

イタリア訛りのイギリス英語とか反則。

 

セルジオロッシかミュウミュウのハイヒール持っていきたい・・・あぁ・・・

 

ところで、出発前にしてありとあらゆるカミーノの情報サイト・ブログを読んでいるんだけど、

 

www.caminoadventures.com

 

荷物は体重の10%以下・・・??

 

つまり私だと重くても5kgは超えてはならないということになる。

 

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これはかなり無理なので、6kgに設定しよう。実際はおそらくこれにお水や食料が乗っかってプラス1kgに成る。7kgなら、まぁ許容範囲!!かな・・・。

 

お気に入りで読んでいるブログの著者さんが、ワンピースは1着持ってた方がいいよと教えてくれたので、持って行こうと思う。

 

安くて(最悪捨ててもいいもので)、軽くて、可愛いもの・・・

 

うーん・・・

 

とりあえず、3着厳選。

 

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ボラカイ島 

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 カンクン

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イスラムヘーレス島 

 

どれかを持って行こう!

 

足元がビーサンでも可愛いワンピースとなると、上記みたいなリゾート系ワンピしかない。

 

なんだかすでに7キロ超えてる気がするけどw、頑張って規定内に収めよう!!

 

 友達には「体力ないのに大丈夫?!」「毎日20km以上とか、死ぬでしょ」「富士山どころか、高尾山も無理なんじゃないか」と言われる私。普段本当に歩かない。運動しない。スニーカーすら履かない。

 

多分、大丈夫か大丈夫じゃないかだと、大丈夫ではないwww

 

でも、まぁ、根拠なく自分を信じています。

 

そして、楽しむことだけが、今回の巡礼目的じゃないから、いいんだ。

 

ちょっとくらい苦しくないと、きっとゴールに着いた時に泣けない。

 

荷物も旅程も、楽しむ気満々ではないかと思われそうだが、100万近く使う2か月なのだから、もちろん楽しむつもりである。意識して節約するつもりもない。

 

(これプラス、東京の固定費で四十数万が消化されるのだから、この二ヶ月の出費は正直しびれる)

 

でも、心に決めていることは、

 

目的を旅路で聞かれたら、正直に話すこと。プライドで隠したり、カッコつけたりしないこと。

 

思い出すのが苦しくても、歩いている間は毎日、考えること。赦されるために、祈ること。

 

ブログとかメール、日本との電話、それから日本人に話かけられない限りは日本語に触れない、頭で考えない、独り言でも口にしない。邦楽も聴かないこと。

 

多分、一番はじめの正直に話すことが最も難しい。初めて会う赤の他人に、自分の弱みをさらけ出すなんて、そんなことしたこともないし、すごく苦手だ。

 

そして、相手のリアクションも怖い。相手の対応によっては私の心は壊れるかもしれない。

 

できるだけたくさんのミサに参加して、懺悔して歩いていく。

 

最後の最後はコンポステラの金曜日の午後のミサに参加し、懺悔の門をくぐる。

 

怖いのは、私がそれでも変わらなかった時。

 

「こんなの、自己満足だ」とリアリズムに捉えてしまった時。

 

それは、誰よりも、私が私を赦せないということだから。

 

「赦されるわけないじゃない」

 

コンポステラで、もしもそう感じてしまったなら、私の旅は、単なる思い出作りと変わらないものになり下がる。「普通の旅行とは違った、いい経験ができた」と。

 

神秘的な体験がしたいわけじゃない。キリスト教に改宗したいわけでもない。

 

でも、信じたい。どうしても信じたい。赦されたってどう感じることなのか、わからないけど、中世の巡礼者に自分を重ねて、歩いてみたい。

 

裁判じゃないのだから、誰かに「有罪」「無罪」をジャッジされるわけではない。

 

それに、仮に法廷で判決を出してもらったとすれば、私は間違いなく「無罪」だ。

 

誰も、それが法であろうとも私を責めれない。裁けない。

 

でも、本人の魂が生きていても、私に「赦してるよ」っていうのかなって考えると怖くて怖くて心の奥にしまいこんでしまう。

 

ロジックで考えれば、私はこんなにも悩む必要なんてない。自分が第三者であれば、いかに悩む必要がないかを説くことだってできる。

 

でも、それができない。頭でわかっていても、無理なのだ。

 

自分は可愛げがないくらいロジカルな人間だと思っていたけれど、ロジックで納得できなかったらどうしたらいいのかを考えた時、

 

神への道、祈りの道、贖罪の道として現代まで受け継がれたサンティアゴ巡礼で、

 

何百年も巡礼者の想いを運んだその道で、

 

私もその絶対的な光がある世界を信じれるかなのだ。

 

たとえ、箱の中が空っぽでも、中に宝石が入っていると信じていたなら、

 

その中に宝石は、入っているのである。

 

最後まで開けることなく、命果てたのなら、持ち主には、最後までそこに宝石は存在していたと同義なのだ。

 

そして、私は信じたい。宝石があると。

 

空っぽかもしれないと思っているのが怖い。

 

「箱の重さは何gだから、中にはきっと宝石が入っていますよ」と論理で言われても、私のはあなたのと箱の重さが違うのかもしれないじゃない・・・

 

「箱を振ると、何か音がします。きっと宝石ですよ」と説かれても、石ころかもしれないじゃない。どうして宝石だと言えるのよ・・・

 

これが今の私の状態である。

 

私の箱には、宝石が入っている。

 

そう信じれる心が欲しい。

 

私は赦されて生きていると、心から思いたい。

 

普段はすーぱーポジティブ、たまねぎでした。

 

 

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巡礼持ち物公開 第一弾

もう大体の装備品は揃っているのだけれど、

 

まだ迷っているものが幾つかある。

 

それは、「妥協するもの」「こだわるもの」だ。

 

妥協するもの、それは、例えば服である。

 

40数日間を、Tシャツ2着だと・・・?

 

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とは、ならない。

 

 

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妥協できないものは、化粧品かな。スキンケア。

 

荷物を減らすためとはいえ、オールインワンとかはありえないので、悩み中・・・。

 

一点豪華主義で、Chanelのサブリマージュのクリームを詰め替えて持って行こうかな・・・。(サブリマージュラインは最強です。大体翌日には復活する。)

 

www.chanel.com

 

 

あとはシャンプー。私はロングヘアなので、ドライヤーがないなら、シャンプーくらいいいの使いたい・・・。

 

うーん、悩ましい!!(でも日にちない)

 

お買い物は、神保町のさかい屋と言う専門店でしました。

 

いろいろと、グッズによって館が分かれていて、見やすかった。

 

とりあえず、店員さんを捕まえて、全部聴きながらカゴに入れていってもらった。(かなりいいお客さんだったと思うw)

 

まず、洋服類。

 

デザインなどはどうでもいいので、とりあえず身体にぴったりで、速乾性のものを探した。

 

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一番小さい、The North Faceのもの。

 

これでバックパック背負っても動いて擦れないし、汗は全部吸ってくれる。 

 

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着回しもへったくりもないw

 

お次はパンツ。 

 

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短パンを2つ持って行く予定。

 

これはRabというブランドの速乾性・通気性に長けたショーパン。

 

もう一つはまだ迷ってる。。

 

addidasとかのランニング用の買おうかなと思っている。

 

「おねーさん、短い方が似合いますよ」とかなり短めのばかり勧められたが、「それ短すぎだろw」というものばかりだったので、無難なのにした。 

 

ロングは持っていかない。補正タイツか、普通に足出して歩く。

 

すーぱーダサいけど、高機能な補正タイツ。

 

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序盤はかなりお世話になるかな。慣れてきたら、なるべく素足で歩きたい。でも、まぁ日焼け対策にも使えるかな。

 

ロングを履かない理由?可愛くないからwそれだけっw

 

次は、肌寒いとき用の、フリース。Patagoniaのもの。

 

これ、ぱっと見かなり普通なんだけど、着るとものすごくラインが綺麗で、普通に欲しくて買った。

 

店「似合いますね!」

 

私「そうですね!」

 

購入www

 

秋冬に近所を犬の散歩するときにも重宝しそう。

 

通気性も暖かさも抜群。ただ、巡礼グッズ中では靴の次に高かったw2万3、4千円くらい。あ、でもバックパックもこれくらいだったかな。

 

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ただ、値段なだけあって、中もこのように柔らかく、汗をかきやすい箇所はメッシュになっている。

 

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寒い時期ならもう一個上の厚手がオススメだけど、まぁ春夏ならこれくらいでいいんじゃないかな。 

 

次は、日焼け除けとちょっとした羽尾いものの、UVパーカー。

 

これも夏場の犬の散歩とか近所買い物行く時使いそう。あと、ビーチとかね。

 

Colombiaのもの。

 

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次は、サングラスあるから、いらなくない?と思ったんだけど、絶対あった方がいいと言われたので、帽子。

 

本当はピンクがよくて、North Faceの可愛いのがあったんだけど、帽子って難しいよね。被るとなんか違うってなる・・・

 

基本的に私は帽子が似合わない。

 

でも、これは、形がまぁまぁ綺麗だった。私の頭と顔には一番あったかな。消去法で選んだ。Karrimorというブランドのもの。ピンクなかったから紺色。

 

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下着のブラとパンツは速乾性・通気性に長けたワコールとモンベルのものを2着ずつ購入。

 

バルセロナ着いたら、捨ててやる・・・すーぱーダサい。死んでも彼の前では履きたくない!笑。

 

パンツは見えても、その辺に干してても色気なくて気にしなくていいブラックのショーツ。ブラは、透けないようにベージュ。

 

最後は靴。

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The North Faceのもの。W HedgeHoge Light Gore-Tex

 

本当はミドルカットが良かったけど、足首が細くて擦れてしまうので断念。

 

靴も、本当はもっと細身が良かったけど、これが一番幅のないものだった。

 

だから、厚手の靴下(5本指と普通の)を重ねばきする。ijinjiとFeetures。

 

各約2000円くらいを2着ずつ。計4足持っていく。

 

中のソールは写真からも、色が靴と合ってないのがわかるかと。

 

SIDASのRUN 3Dというものを別途購入して、入れ替えてます。

 

圧倒的に歩きやすさが違う!!

 

足の力をロスなく伝達してくれて、疲労軽減。衝撃を分散して吸収してくれる。

 

履き比べたら、全く違った!!元のインソールが悪いわけじゃなくて、このSAIDASがかなり優秀!これから買う人は、絶対にオススメ。5000円で靴が大変身するよ!!

 

一回試すと、元のインソールが硬く感じて嫌になるw

 

バックパック、その他装備品、化粧品などはまた第二弾・三弾で!!

 

ボディクリームも欲しいし、湿布もたくさん欲しいし、もう荷物増えて行く一方だよ・・・。

 

だから、とりあえず、全部詰めてから、厳選しようかと思う。

 

持ってくは持ってくけどね、コンポステラに全部送る!ホテルにダンボール準備しというてもらおうw

 

ブログ書くと整理できていいな♫

 

あと、密かに準備しているのは私のスペイン語。 

 

単語で本当に基礎会話と「炭酸水くれ」しかわからない私。

 

スペ語が堪能な友人に「スペイン人はマジで英語が下手」と聞いたので、もうここは、私が歩み寄るしかないよね・・・とw

 

仕事しに行くわけじゃないから、仕方ない。

 

外国語における最大のリスクは「何言ってるかわからない」だと思っている。仮に、伝える語彙力がなくても、相手が何を言ってるかがわかれば、簡単な単語やジェスチャーで伝えればいい。

 

でも、これでは私は満足できない。会話したい。

 

私のスペイン語は、わからなくなったら英語をスパニッシュっぽく話すというインチキ(似てる単語が多いから、そんな単語がなくてもたまに通じるw)

 

 とにかく黙らないというスタイル。英語でもそう。あれなんて言うんだっけ?と停止しない、とりあえず話し続けてれば、相手がその単語を発掘してくれるか、途中で思い出す。

 

あとは相手の語彙をパクる。これかなり上達早くなります。ただ、何て言ってるのかがわからないと頂戴することも不可能なので、知ってる単語を増やすこと!!

 

文法は使ってれば、なんとなく身につくものだし、スペ語をビジネスで使うことはないので特にこだわらない。基礎さえ頭に入ってれば、アホみたいなことは言ってないはずだ。

 

スペイン語も習得したいので、英語ができればいいじゃないという考えはこの旅では捨てる!!むしろスペインにいるくせにスペイン語が話せない私が悪いw

 

使わないと覚えないからね。だから、めっちゃスペ語勉強してます。

 

そして、スペ語で日本とスペインを語れるくらいになって帰国してやるぜぃ!!

 

無理だと思ったら無理。私はスペ語くらい話せると自信を持てば、絶対習得できる。しかもフラ語とかと比べれば、発音も文法も簡単だ。

 

あとは周りになぜかスペ語を話せる知人が多いので、彼らに習得できるなら私にもできるはずだという過信もある(こういう環境嫌いじゃない)w

 

語学こそ、努力で必ず習得できるものの一つ。自分の国のことや感情・考えくらいスームズに伝えたいじゃない。誰だって初めから完璧にできない。

 

英語、アラビア語、次はスペ語♫、たまねぎでした。

 

 

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巡礼ブルーな週末

ようやく、全てを予約し終わった。

 

往復の航空券、パリのホテル、列車。

 

Saint Jean Pied de Portというフランスの村から歩き始めるのだけれど(フランス人の道)、

 

とても可愛い村、かつ、あくせくしたくないので、そこに2泊していく予定だ。

 

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巡礼が終わってからバルセロナへ飛ぶ飛行機、アパート

 

そしてパリへ戻る飛行機、ホテル。

 

旅程は決まった。

 

あー本当に行くのね、と感慨深い。

 

当初75万くらいかなーって思ってたけど、現時点で52万つかっている。

 

まだ揃えていない装備品や、

 

44日間の宿(サンジャン発からバルセロナまで)と、

 

二ヶ月間の食費と

 

お土産、買い物代が、23万で済むわけがない。。。

 

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ちなみにバルセロナやパリで着る服や靴は現地調達予定。

 

カバンと化粧品だけ、サンジャンからゴールのサンティアゴに送る。

 

ヴィトンとシャネルどっちにしようかな!!!

 

もう巡礼中は化粧って何?将来シミができたら金で消せというスタンスで行こうと思っているので、

 

バルセロナから一気に華やかになるかとw

 

ところで、今彼氏の大学の後輩ちゃんが南米を一ヶ月旅していて、アマゾン川に飛び込む動画をLINEで送ってきてくれたんだけど、

 

一瞬誰かわからなかった。何故なら金髪にブリーチしていたからww

 

似合ってるけど、仕事柄(彼もコンサル)男性では茶髪すらありえないので、休暇満喫してるなーと微笑ましい反面、

 

「私も金髪にしようかな」

 

とつぶやいたら、キャバ嬢みたいになるからやめとけと即却下されました。

 

そうですね、はい。

 

金髪ってしたことないな。。。

 

卒業前は結構明るかったけど、それでも、ハイライト入れてるくらい。

 

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いや、結構明るいな。

 

そして十分キャバ嬢っぽいな。

 

彼と会ってこの旅の話をしていると、いつも不安になる。

 

なんで寂しそうじゃないのよ!!!!

 

二ヶ月いないのよ。心配してよ、不安に思ってよ!!と密かに思っていたけど、

 

昨日、「6月○○からなら一週間くらい休暇とれるけど、行こうか?」と聞かれた。

 

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胸キュンだよ。壁ドンばりに胸キュンだよ。

 

私はいつも、「バルセロナきてよー、暇だからwサグラダファミリア集合ね」って冗談で言っていて「無理だからw」って返されてたけど、

 

これるなら、来てくれるんだ。

 

なにこれ、嬉しくって、ちょっと泣きそうになっちゃったじゃない。

 

携帯見ながら「この週なら大丈夫だと思うんだよなー」って真剣に考えてくれてる。

 

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

 

とっても優しいから、普通に送り出してくれるんだね。

 

文句も嫌味も言わないのね。

 

そうだよね、止めたって、どうせ行くって、わかってくれてるんだよね。

 

ありがとうって心から思った。

 

あなたに会えないことが、きっとこの旅で一番辛い。

 

ハガキ出すね、あらゆる町や村から。

 

そして毎週続々届く私からのポストカードを見て、私があなたをどれくらい好きか、思い知るがいい。(メールも電話もできるけど、旅先から届く手紙ってなんだか嬉しいよね)

 

だって・・・

 

あなたが会いに来てくれるって言ってくれた日にち・・・

 

私も自分がどこ歩いてるかわかんないんだもんwww

 

合流したところで、彼が一緒に歩けるわけでもないし、申し訳なくて来てとは言えない。

 

バルセロナとかパリに定住してる時なら、嬉しいけど。

 

出発を決めた時から、あなたを失うかもしれないリスクはわかってるし、

 

自分の身勝手さもわかってる。

 

でも、お願い、待ってて。

 

きっとすごく日焼けして髪のキューティクル死滅状態で帰ってくるけど

 

誰よりもあなたにまず「おかえり」って言ってもらいたい。

 

昨日、二人で夕方、近所に餃子を食べに行った。

 

お店を出た時、彼が、「さっき、たまねぎがいない時に、店員にすごい美男美女カップルですねーって言われたよwどうも〜wって返しといたw」と笑って話してきて、

 

私は内心、それはその店員さんが、お兄さんかっこいいですねって言うとなんか私に失礼もしくは自分が恥ずかしいから、二人組としてくくっただけなんじゃないかなと感じた。

 

やっぱり、この人、モテるんだなーって不安を煽られながらも、自信持たなくちゃと背筋を伸ばすと、

 

「ブラ見えてるよw」と背中を直された。(背中がかなり開いてる服だった)

 

うん、私、女として色々ダメかもしれない。

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「こんな外人みたいな服着るから〜w」って笑ってくれる彼。

 

「だらしないな」「気をつけなよ」じゃなくて、私が死ぬほど恥ずかしいだろうこと察して、笑ってそう言ってくれる。

 

もうすぐ離れるからかな?なんだか今まで気づかなかった彼の良さに気づく。

 

なんだかほっこりしながらTSUTAYAで映画を借りて、エレベーターで部屋に戻る時、

 

鏡に映る自分たちを見て、自分がすごく小さく見えた。

 

彼は187cm。私は164cmだけどヒールを履いていて173cmくらい。女としてはでかい部類である。

 

そういえば彼って、すごく背が高いな。背中が大きいな。

 

確かに女が好きそうな体型だな、なんてジロジロ改めて見てしまう。

 

部屋に戻って、彼はリビングに、私は洗面所に、なんとなく二人とも黙って向かった。

 

私は服を脱いで、短パンジャージに着替えて、髪を結った。

 

リビングに行くと、彼もヨレたジャージに着替えて、映画をセッティングしていた。

 

「考えること同じなwww」と私のジャージ姿を見て爆笑する彼。

 

私も彼も外出の時は手を抜かない。そんな格好で行くの?という服で、たとえ近所でも彼は出歩かない(場所柄かもだけど)。だから、二人ともオンオフの差が激しい。

 

前は、彼は私と部屋でくつろぐ時でもジーパンを履いていた。私もバッチリ化粧していた。

 

そんな緊張感も新鮮でよかったけど、今の関係の方が好き。

 

二人で寝転がって映画を見ていて、これが最後だったらどうしようなんて少し怖くて、

 

私は、サンティアゴ巡礼に行くけど、行きたくない、そう思った。

 

行くと決めた日から、いつだって、あなたを失う覚悟はしてる、でも、

 

美人にちょっとくらい目移りしたっていいから

 

飲み会だってここぞと参加したっていいから

 

「やっぱり、たまねぎじゃないと落ち着かない」って私を待ってて。

 

私と出会った日を忘れないで。あの時、私にくれた言葉を、どうか。

 

でもね、「待ってて」とは言わないんだ。

 

待っててくれなかった時に「嘘つき」って思いたくないから。

 

約束なんていらない。(椎名林檎風)

 

巡礼ブルーに突入した、たまねぎでした。

  

 

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巡礼後の過ごし方

サンティアゴ巡礼は6月2日から始めようと思っている。

 

だから、パリに経つのは5月31日。

 

ざっと計算すると、7月の13日か14日にはゴールできるのではないかなと考えている。

 

長く見積もっても43日あれば歩ききれるだろうというプランだ。

 

平均20〜25km歩くと言われても、正直、毎日歩きたくない。笑

 

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休養日も欲しいし、10kmくらいしか歩かない日も欲しい。

 

そして必ず金曜日のミサに出たいので、7月15日までにつけばいいというゆとりもある。

 

さすがに着くだろうと思っている。

 

なんでそのミサに出たいの?サンティアゴで何するの?という話はまた後日するとして、今回は、巡礼のあとにどうするか・・・を書いてみようと思う。

 

8月の一週目まで休みを取っているので、思う存分にスペインを堪能できる。

 

ポルトガル行きたーい、スペイン南部行きたーい、フランスも行きたーい・・・

 

だが、しかし!!

 

巡礼で疲労困憊なのに、そこから独りで、移動を繰り返し、観光するの??

 

え。。。寂しい。。。

 

そしてそれ以上に正直な話、疲れることしたくない。

 

パリには学生時代の友達がいるし、

 

お買い物もしたいし、行きたい美術館や教会もあるので、最後数日行くとして・・・

 

どこか1都市に、住むように2週間ほど過ごすのも悪くないなぁと思っている。

 

Airbnbのサービスを使って、ある一都市だけに腰を下ろし、ぐだりまくるのだ。

 

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これを、もったいないと考えるか、贅沢と捉えるか・・・・

 

正直、一週間に分けて、2都市にすることだって可能だし、

 

5日に分けて3都市だって。

 

2日に分ければ、7都市も行ける。

 

こんなにもたくさん周れる。Time is Money、一箇所に留まるのはもったいないよね?とは思う。

 

これを機に、めっちゃ色々行ける!!見たいとこ一気に見れる!!

 

荷物も少ないから移動も楽チン。LCC使えばヨーロッパどこでも行ける・・・!!

 

でも・・・目的は巡礼だからさ・・・疲れてるしさ・・・

 

もう多分その頃には教会とか城とか見飽きてるしさ・・・

 

独りだしさ・・・

 

ということで・・・

 

バルセロナに二週間滞在して、3日くらいパリで遊んで帰ろうかと思う!!

 

1都市に限定した場合、私はバルセロナ一択なので、もうバルセロナでいいじゃん。無理して観光しなくても、ヨーロッパなんてまたいつでも来れるさ・・・

 

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バルセロナにはビーチもあるし、観光名所もたくさんあるし。飽きることはないだろう。

 

ちなみに私は学生時代、単位をかなり取得してしまい、3年後期がめちゃくちゃ暇だった。

 

テストがなく、論文提出だけだったのだ。

 

そしてその年はものすごい寒波が来ていて、

 

よし、(レポートのために)PCを持って、南国に逃げよう!!と人生初ハワイに逃亡したのだ。

 

行きのチケットだけでw

 

そして、ビーチやらスタバやらで課題に勤しみ、オンライン提出を済ませ、ハワイで過ごしていた。

 

リゾート地だし、友達もいないし、「飽きたら帰るわ」と言い残し日本を発ったが、全く飽きることなく、結果私は独りで二ヶ月ずっとハワイにいた。

 

(あまりないコミュ力を発揮して友達作ったw)

 

 みんなで小型機に乗って・・・空飛んだり

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 美味しいもの食べたり

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ビーチで女子トークしたり

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暇すぎて、とりあえずビーチで日焼けしたり

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飲んだり・・・

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他にも、ダイビングライセンス取得して野生のアザラシ見に潜りに行ったり、BBQしたり、サーフィンしたり、トレッキングしたり、クリフダイブしたり、夜の砂浜で語ったり飲んだり踊ったり、

 

クルージング、ドライブ、スノーケリング、買い物、食べ歩き、クラブ遊び、友達の大学講義に潜り込んでみたり・・・ 

 

そう、一箇所滞在って、楽しいんです!!

 

日本へ帰る時に、泣くことがでるんですwその土地への愛着も半端ない。

 

(翌年の夏にまた戻った始末。)

 

たった二週間は、この滞在に比べたら一瞬だろうけど、

 

まぁアリかなってことで、バルセロナ満喫しようかな。

 

てゆうか、ハワイ戻りたくなってきたw 

 

巡礼後プランを模索中、たまねぎでした。

 

 

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「旅」と「逃げる」こと。

 

GWも終わり、久しぶりに彼にも会って、私はこの人を約2ヶ月日本に置いていくのね・・・

 

浮気されたら・・・浮気なんてされたら・・・

 

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殺人犯になってしまうかもしれないから、やめようかしら。なんて一瞬考えたたまねぎです。

 

最近のコナンならこれくらいの動機で十分オーディション通りそう。

 

(だって好きなんだもの。いい男なんだもの。手に入らないなら消しちゃいたい☆的な。)

 

約二ヶ月日本を離れるということは、もちろんリスクを負う。

 

キャリアにひびくかも(切実w)、彼が目移りしちゃうかも(私がしちゃうかも←)、愛犬が寂しくなって病むかも、巡礼で気が大きくなって帰りにパリで(記念とかご褒美とか適当に正当化して)お買い物して破産しちゃうかも・・・

 

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そう。20代(30代)で、大学生でもないのに、サンティアゴ巡礼に出るということはリスクを負うことなのだ。

 

リスクの中にしか自由はない。

 

リスクのない自由は親の扶養に入ってた学生まで。

 

リスクやだー、後悔するかもー、みんなと一緒が安心☆なんてタイプは普通にヨーロッパ旅行をオススメする。

 

「いつか行く!」なんて具体性のないタイプは経験則、一生行くことはないだろうと思う。

 

いつかバロセロナに行く!とはタッチが違うのだ。

 

お金以上に時間の自由を要する旅。それがサンティアゴ巡礼なのだ。世界一周もかな?

 

だからって全てを捨てて行くのは違うと思う。だって、日本で生きて行くわけだし。

 

日本人って休みないよねー、働きすぎだよねーwなんてディスってはいけない。

 

この国ほど素晴らしい国はないのだ。(そんなことないYO!って人は日本より素晴らしいと思う国、(外資)企業で働けばいい。努力さえ惜しまなければこの世代の人生選択肢は無限だ。)

 

巡礼の道に多いイタリア・フランス・スペイン人を考えてみればわかる。彼らは国として(経済的に)弱いではないか。いい悪いではないが。

 

(フランスはそうでもなくない?GDP世界5位じゃない?って人。ユーロ導入後のフランス経済の不安定は半端ない。私は金融経済情報には弱いので是非調べてみください。)

 

スペイン人はいいな〜日本ってさぁ(愚痴愚痴)・・・と言う友人がいたが、私は、「だったらスペインで働けばいいのに」と率直に思った。

 

英語ができない?スペイン語が話せない?

 

もしもし?努力してから言ってますか?と、私は思う。

 

日本人なんだから、努力しないで話せるようになるわけないじゃんw笑わせないでwと思いませんか?

 

私の彼は英語がほぼ話せなかったが凄まじい努力をして、外資コンサルで海外プロジェクト含めバリバリ英語使って働いている。

 

大好きな先輩は海外に住んだこともないのに、学生時代にTOEIC満点、同外コン退職後、現在米国ファンドで働いている。なぜかスペイン語もできる。

 

そうすると今度は私みたいな帰国子女は「何の苦労もしていないで話せる」というズルイという目で見られるが、馬鹿言っちゃいけない。

 

小さい頃に日本語が通じない環境に放り込まれることの大変さは凄まじい。皆が日本で鼻垂らして運動場を駆け回っている頃、こっちは異国に必死の思いで適応・勉強していたのだ。

 

そして帰国してからは文化適応できず、イジメられたりする。私はそうだった。今でも思い出すと泣けてくる。(逆に、向こうでイジメられたという話もたまに聞く。)

 

苦労・努力なしに何かを習得しようなんて甘いのだ。

 

そして努力のポテンシャルは最強なのである。(報われるとは限らないので、敢えて可能性ニュアンスで。) 

 

だから、若いうちに(社会人になってから)世界一周だとかサンティアゴ巡礼のような「旅」に出る人は、どうかその旅を現実からの「逃げ」に使わないでほしいと思う。

 

努力をせずに、逃げちゃいけない。

 

目的のない旅は、終わった時に悲しいじゃない。(バカンスとか、単に観光をする「旅行」なら話は別。思いっきり現実を忘れて楽しむべき。)

 

「旅」は、有意義であるべきだ。無意味に終わらせるには世界はあまりにも美しすぎて、もったいない。

 

だって、もうどうしようもないんだよ!海外行って非現実空間の中でリフレッシュしながら考えたい、日本にいても何も変わらないんだ、何かを変えたいんだ・・・

 

だったら、何に自分は壁を感じているのか、本当は何から逃げたいのか、何が不満で、どうなったら幸せかなど自分が心に抱えるもの(目を背けているもの)をせめて明確にしていくべきだと思う。そして必ず答え(解決策)を出して帰国することを決意しなくてはいけない。

 

何が問題点なのかを漠然とさせたまま旅をしていても、おそらく何か変わった気になって帰国するだけだ。実際はおそらく何も変わっていないだろう。

 

それではただの思い出作りだ。「旅行」と変わりない。それを笑っていられるほど、もう若くないんじゃない?

 

逃げたって、帰ってくる場所は、変わらない。世界も、日本も、社会も、会社も、人間も、誰もあなたの為に変わってくれはしない。変わらないといけないのは常に自分なのだから。 

 

与えられた環境を生かすも殺すも自分。感謝できるか当たり前に捉えるかも。

 

なんてね。(ちょっと上から目線たまねぎでした。私は全く大した人間ではありません。)

 

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 では、ちょっと話を巡礼に戻して・・・

 

巡礼路への旅立ち

 

中世のコンポステラへの平均的な巡礼者像とはどういうものだったのだろうか。

 

巡礼に赴くものは、まず商売を休んだり、留守を頼んだりの算段をしなくてはならない。

 

路銀を調達し、領主からは通行手形を、教会からは巡礼者である事の証明書を発行してもらった。

 

頭布もしくは帽子を被り、歩きやすいように前の割れた長衣をまとい、半靴かサンダルを履く。

 

食料や通行手形などを入れる巾着袋、水やぶどう酒を入れるヒョウタンを肩にかけ、手には巡礼杖を持つ。

 

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杖は歩くためだけではなく、蛇や犬や狼を追い払うのにも役立った。

 

それから、サンティアゴ巡礼の「しるし」である帆立貝も身につける。

 

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手頃の容器としても用いられたこの貝殻は、もともとは巡礼一般の象徴であったが、やがてサンティアゴ巡礼のみの象徴となる。

 

コンポステラ大聖堂に残る「聖ヤコブの書」(12世紀)には、

 

エルサレムから帰る人々はシュロの葉を携える。サンティアゴから帰る人々は貝殻を持っている。」とある。

 

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(シュロの葉)

 

当初はこのように、巡礼の記念に持ち帰るものだったのが、いつしか住路にも身につけるようになったのだ。

 

この貝は、巡礼を果たした人の墓石に刻まれたり、棺に納められたりもした。

 

フランスではその名をコキーユ・サン・ジャック(聖ヤコブの貝)と呼んでいる。

 

巡礼保護の国際法

 

出発の日、巡礼者は所属の教会で祝福を受けたのち、皆に見送られて旅路につく。

 

馬に乗ったり、お供を連れての豪勢な巡礼は庶民には縁がないものだった。

 

人里離れた霧深い夕暮れ道では彼方に聞こえる教会の鐘の音だけが、山地では小石を積み上げた道標だけが頼りである。

 

道で出会った者同士励まし合い、神や聖人を讃える巡礼歌を口ずさみながら、聖ヤコブの墓を目指す。

 

中世の巡礼者は、1日に30〜40kmを歩いたというが、ピレネーの峠から先だけでも3〜4時間はかかる道のりである。

 

道筋に沿っては、巡礼者のために救護院が設けられていた。救護院では、まず巡礼者の汚れた足を洗って歓迎の儀式とし、夕食にはパン、スープの他、ブドウ酒かリンゴ酒を振る舞い、翌朝には弁当としてパンと飲み物を与える。

 

附属の礼拝堂もあり、司祭がいて説教し懺悔を聞き、聖体拝領を行う。

 

病んだ巡礼の世話、死者の弔いもしてくれる。

 

こんな施設もなければ、宿屋もない場所もある。そんな夜には、農家の納屋や家畜小屋に泊めてもらうか、野宿しかない。

 

天災人災を問わず、巡礼には危険がいっぱいである。12世紀に書かれた「サンティアゴ巡礼案内記」は、巡礼中の危険の数々を列挙している。

 

飲んではいけない悪い水、法外な舟賃を要求するピレネーの渡し舟の船頭。わざと舟を転覆させて人や馬を溺れさせ、持ち物を奪い、馬の皮を剥ぐ船頭すらいる。

 

不法に税を取り立てる徴税人、道案内人を装った追剝ぎ、修道士になりすましてミサをあげる詐欺師。

 

両替屋、旅籠屋、商人の中にも外国から来た巡礼者を食い物にしようとする輩がいる。

 

さまざまな危険から巡礼者を守るために、12世紀後半には一種の国際法が生まれた。

 

巡礼者とその荷物や馬に通行税をかけないこと。

 

物を売る際、目方や長さをごまかさず、土地の人と同じ値段で売ること。

 

巡礼者が宿で死んだ場合の所持品の分け方まで規定された。

 

こうした同情や保護をあてにできた巡礼者は、悪者どものかっこうの隠れ蓑となったりもした。

 

物乞いに始まり、スパイ、詐欺師、強盗までがこれ見よがしに貝殻を身につけ、巡礼姿を装ったため、逆に本物の巡礼者までが恐れられるようにすらなる。

 

偽巡礼者から区別されるためにも、「巡礼証明書(クレデンシャル)」は必要だったのだ。

 

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 (現在も残る巡礼証明書の伝統)

 

巡礼者のコンポステラ滞在が3日以内に限られていたのも、こうした巡礼姿の悪者たちの存在があったからであった。

 

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現在、この旅の道中では、必ず「なぜカミーノ(この道)を歩いているのか」聞かれるという。

 

日本では友人、職場含め前回の記事

 

caminodesantiago.hatenablog.jp

 

ポジティブサイド書いたように、映画The Way が好きだからー、中世スペイン(ヨーロッパ)の歴史が好きだからー、人生で一回くらいこんな旅してみたっかったの⭐︎ワイルドだろ〜?(死語)的な理由を述べているが(嘘じゃない)、

 

実際の巡礼の道では、極力、素直に言葉にしようと思う。

 

それは私にとって懺悔の一環。

 

その時の私の苦しさが贖罪であり、私自身が受け入れることにきっと繋がるからだ。

 

英語だと、どう言おうか・・・ひとり、部屋でつぶやいてみたが、それだけで涙が出てきた。胸が苦しい。吐きそう。

 

心や頭の中で思っているのと、その言葉を口からに出すことは全く違う。

 

声に出す言葉は、こんなにも重いのか・・・。

 

これは、やばい。

 

泣かれたら聞いてきた相手も気の毒すぎる・・・

 

普通のありきたりな質問なのに・・・

 

でも、これくらいの心労がないと、赦されないのかもしれない。

 

幾多の人に話すことで苦しんで、受け入れたのち、コンポステラの免罪の門をくぐってこそ、赦されたと信じることができるのかもしれない。

 

たまねぎでした。

 

 

 

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