Camino day 13 +α
San Domingo to Belorado
再開したビェッティが、お金ないから、ドネーションのアルベルゲが良いと言うので、
一緒のところに寝泊まりしたかった私は、彼女と一緒にそこに泊まった。
そして誓う。二度と、ドネーションの宿には泊まらないwww
Wi-Fiはないし、人多すぎだし、働いてる人はボランティアだからなんだか色々頼みにくいし…
もう。・゜・(ノД`)・゜・。
無理!w
今日もまた、歩きたくないなーと思いながら、てけてけと矢印を追う。
なんだか、今のとこ、このカミーノは、映画で例えると、
カンヌ国際映画祭で大絶賛されたフランス映画みたいなw
ありませんか?「えっ!これで終わり!?」みたいな。ちょっとした拍子抜け感。
たしかに、たとえばこの道が映画なら、今のところは、
音楽や、映像美は素晴らしい。登場人物のキャラクターも悪くない。
でも、脚本どうよ?wくらいかな。
まだ半ばにも来てないので、脚本評価はしかねるけど、後半でストーリーになにかしら追い上げがないと、ちょっと映画としては辛いよセニョール…って感じかな!笑
長い映画にありがちな中弛み期間なのかもしれない。
そうであってほしい。
足を引きずりながら歩いているにも関わらず、この日の私は速かった。
何故なら…とっても…とーっても…トイレに行きたかったのである。
周りに誰もいなければ、林の中でお花を摘むことも考えるけれど…
うん、前後、めちゃくちゃ人いる!!ムリ!!
歩くしかない!!!
もうスピードでてけてけてけてけてけてけ…
すると、アルベルゲを最後に出たくせに、見た顔に追いつく。
「ちょw速くないw寝てたじゃんwww」
うるさい、おだまり。今の私はそれどころじゃないのよ。
膀胱が破裂しそうなのよ。
てけてけてけてけてけてけてけてけ
急に空が晴れだす。美しい。
この日の写真が少ないことからも、私の必死さ伺われるだろうw
でも、ひたすらに、美しい道だった。
涙ぐんでしまうくらいに景色が美しいのか、それともひたすらに膀胱が辛いのかはもはやわからないw
ちょっとバックパックを下ろして数時間ぶりに水分補給していると、3人組の男の子に抜かされる。
たぶん、同じ宿だった気がする。
すると、1人の男の子のが抜かした後に少しこっちに戻ってきて、何か叫んでいる。
イヤホンを外して、何?と問い直すと、
「よかったら、一緒に歩かない?」
いや、トイレ…ん、でもよくみるとイケメンではないか!!(尿意が引っ込む⬅︎)
「うん、ありがとう」
人間って単純だよね。てゆうか、私って単純w
イギリス人のベンジャミンと、オランダ人のマーティンとクリスティアン。
てけてけ4人で歩いていると、
アイルランドから来たモアとエラに遭遇。
前にはバーの看板。
「どうしよっか〜」と迷う、男共。
「私いく!」「わたしたちも!」
ここで、女同士で察しあった。
(トイレだよね?)
男子と別れたあと、「トイレな!」「それな!」と笑いながら3人でもうスピードで坂を駆け上がったw
スッキリしたところで、そのまま3人で休憩して、町まで歩き、彼女らは次の町まで行くというので、ここでお別れ。
宿に行くと、さっきのメンズもいて、見た顔もチラホラいて、テンションが上がる。
私が中盤抜かしたビェッティも遅れてきた!!
この日の夜は、イタリア人のルカがパスタを振舞ってくれて、楽しかった。美味しかった。
7人で食べてました。
そのうち、2人がベルギー人だったんだけど、「ベルギー」の発音がよく聞き取れなくて、ん?どこそれ?と一瞬眉間に皺を寄せて首を傾げると、
ハッキリと「ベルギーだよ、ベルギー。首都、ブリュッセル」と言ったので、
ちょっと酔っぱらっていた私は「あー、はいはい、チョコレートね」と言ってしまったw
失礼すぎるwww
みんなに笑われて、「そうそうwチョコレートねwあいつもチョコレートの国から来て、彼らはパスタの国。君は?w」
「うーん。sushi?www」
21時を過ぎると、段々人数が減っていく。
ルカは、60歳くらいかな?体調がよくなくて、入退院を繰り返してたみたい。
今回は二回目のカミーノを、愛息子、ロレンツォと。
彫刻みたいに綺麗な顔してる、ロレンツォ。
そして、若い頃はさぞかしイケメンだったであろう顔立ちのルカ。
ベルギーから来た、ベニー(男)
(写真あるんだけど、私がサングラスかけてないのでw)
最後はこの4人だった。
カミーノ巡礼をして、初めて思いっきり泣いた日だった。
いい大人が4人、全員泣いた夜だった。
私はきっとあの夜を忘れないと思う。
歩いていると、よく聴くCamino Magic という言葉。
何か強い力や導きを内側から感じるらしい。
無宗教の私でも、感じれる?と聞くと、皆「もちろん!」と言ってくれる。
でもね、ごめんね、私もそれを感じてみたいけど、まだそれを信じれない。
だって、それって結局は自分次第じゃない?って思うから。幽霊とかもそう考えている。
話していて、「えー、冷めてる〜〜」とよくここでも言われるけど、冷めてるんじゃない、ロジカルなのよwと笑って返す。
悲しいことにね。
自分でもたまにこの思考が嫌になる。
私は彼氏も仕事もほっぽり出して、よくわかんないスペインの巡礼路を1人で毎日歩いている。
十分クレイジー。
けれど、何もきっと変わらない、なぜなら世界は変わらないし、私のこの思考もきっと変わらないから。
でも、もしかしたら…そんな期待もまだ持っている。
なぜなら、祈りで人を救えることができて、神は常に自分の人生のすべてに意味をもたらしてくれていて、祈ることでいつか神と対話できると信じているキリスト教徒が、あまりにも美しいから。
キリスト教あってのヨーロッパだ。キリスト教がなかったとしたら、ヨーロッパはヨーロッパではない。
この宗教は美しい。
それを信じて生きて祈る彼らの姿も。
「僕は、毎日たくさんの故郷の人のために祈っている。そのリストに君を今日から加えよう。君のためにこれから毎日、サンティアゴまで祈るよ。」
そう言って、抱きしめてくれた。
やっぱり神がいる世界は美しいなぁ。
どうして、同じ世界に生きているのに、わたしの世界には神がいないんだろう。
辛いときに祈って、すがれる存在がいたらよかったのに。
でも、この巡礼路にいるうちは私も祈っている。
だって、もしかしたら、神様が私の声を拾ってくれるかもしれないから。
なんてね。都合がよすぎるよね。
今のところ、私の生きている世界に神様なんていない。
でもって、この日記、12日目のだったw爆w
13日はとても特別な道でした。
いつかゆっくりと書こう。
簡単に表すと、人はこういうことで自分は神に守られてると感じるんだろうなぁって体験だった。
えええええってなって
鳥肌が立って
ちょっと笑ってしまうくらい
このカミーノにやられました。
単に、偶然が重なっただけなんだけどねw
ごめんね、あおい。私だけがこの人生を堪能して。
赦してね。1日もあなたのことを忘れたことなんてないよ。
宿についてからは、ルーマニア人のアンドレやノルウェーのアンメイに会えて、幸せ!!
このワインボトル可愛かった。
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