巡礼ブルーな週末
ようやく、全てを予約し終わった。
往復の航空券、パリのホテル、列車。
Saint Jean Pied de Portというフランスの村から歩き始めるのだけれど(フランス人の道)、
とても可愛い村、かつ、あくせくしたくないので、そこに2泊していく予定だ。
巡礼が終わってからバルセロナへ飛ぶ飛行機、アパート
そしてパリへ戻る飛行機、ホテル。
旅程は決まった。
あー本当に行くのね、と感慨深い。
当初75万くらいかなーって思ってたけど、現時点で52万つかっている。
まだ揃えていない装備品や、
44日間の宿(サンジャン発からバルセロナまで)と、
二ヶ月間の食費と
お土産、買い物代が、23万で済むわけがない。。。
ちなみにバルセロナやパリで着る服や靴は現地調達予定。
カバンと化粧品だけ、サンジャンからゴールのサンティアゴに送る。
ヴィトンとシャネルどっちにしようかな!!!
もう巡礼中は化粧って何?将来シミができたら金で消せというスタンスで行こうと思っているので、
バルセロナから一気に華やかになるかとw
ところで、今彼氏の大学の後輩ちゃんが南米を一ヶ月旅していて、アマゾン川に飛び込む動画をLINEで送ってきてくれたんだけど、
一瞬誰かわからなかった。何故なら金髪にブリーチしていたからww
似合ってるけど、仕事柄(彼もコンサル)男性では茶髪すらありえないので、休暇満喫してるなーと微笑ましい反面、
「私も金髪にしようかな」
とつぶやいたら、キャバ嬢みたいになるからやめとけと即却下されました。
そうですね、はい。
金髪ってしたことないな。。。
卒業前は結構明るかったけど、それでも、ハイライト入れてるくらい。
いや、結構明るいな。
そして十分キャバ嬢っぽいな。
彼と会ってこの旅の話をしていると、いつも不安になる。
なんで寂しそうじゃないのよ!!!!
二ヶ月いないのよ。心配してよ、不安に思ってよ!!と密かに思っていたけど、
昨日、「6月○○からなら一週間くらい休暇とれるけど、行こうか?」と聞かれた。
胸キュンだよ。壁ドンばりに胸キュンだよ。
私はいつも、「バルセロナきてよー、暇だからwサグラダファミリア集合ね」って冗談で言っていて「無理だからw」って返されてたけど、
これるなら、来てくれるんだ。
なにこれ、嬉しくって、ちょっと泣きそうになっちゃったじゃない。
携帯見ながら「この週なら大丈夫だと思うんだよなー」って真剣に考えてくれてる。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
とっても優しいから、普通に送り出してくれるんだね。
文句も嫌味も言わないのね。
そうだよね、止めたって、どうせ行くって、わかってくれてるんだよね。
ありがとうって心から思った。
あなたに会えないことが、きっとこの旅で一番辛い。
ハガキ出すね、あらゆる町や村から。
そして毎週続々届く私からのポストカードを見て、私があなたをどれくらい好きか、思い知るがいい。(メールも電話もできるけど、旅先から届く手紙ってなんだか嬉しいよね)
だって・・・
あなたが会いに来てくれるって言ってくれた日にち・・・
私も自分がどこ歩いてるかわかんないんだもんwww
合流したところで、彼が一緒に歩けるわけでもないし、申し訳なくて来てとは言えない。
バルセロナとかパリに定住してる時なら、嬉しいけど。
出発を決めた時から、あなたを失うかもしれないリスクはわかってるし、
自分の身勝手さもわかってる。
でも、お願い、待ってて。
きっとすごく日焼けして髪のキューティクル死滅状態で帰ってくるけど
誰よりもあなたにまず「おかえり」って言ってもらいたい。
昨日、二人で夕方、近所に餃子を食べに行った。
お店を出た時、彼が、「さっき、たまねぎがいない時に、店員にすごい美男美女カップルですねーって言われたよwどうも〜wって返しといたw」と笑って話してきて、
私は内心、それはその店員さんが、お兄さんかっこいいですねって言うとなんか私に失礼もしくは自分が恥ずかしいから、二人組としてくくっただけなんじゃないかなと感じた。
やっぱり、この人、モテるんだなーって不安を煽られながらも、自信持たなくちゃと背筋を伸ばすと、
「ブラ見えてるよw」と背中を直された。(背中がかなり開いてる服だった)
うん、私、女として色々ダメかもしれない。
「こんな外人みたいな服着るから〜w」って笑ってくれる彼。
「だらしないな」「気をつけなよ」じゃなくて、私が死ぬほど恥ずかしいだろうこと察して、笑ってそう言ってくれる。
もうすぐ離れるからかな?なんだか今まで気づかなかった彼の良さに気づく。
なんだかほっこりしながらTSUTAYAで映画を借りて、エレベーターで部屋に戻る時、
鏡に映る自分たちを見て、自分がすごく小さく見えた。
彼は187cm。私は164cmだけどヒールを履いていて173cmくらい。女としてはでかい部類である。
そういえば彼って、すごく背が高いな。背中が大きいな。
確かに女が好きそうな体型だな、なんてジロジロ改めて見てしまう。
部屋に戻って、彼はリビングに、私は洗面所に、なんとなく二人とも黙って向かった。
私は服を脱いで、短パンジャージに着替えて、髪を結った。
リビングに行くと、彼もヨレたジャージに着替えて、映画をセッティングしていた。
「考えること同じなwww」と私のジャージ姿を見て爆笑する彼。
私も彼も外出の時は手を抜かない。そんな格好で行くの?という服で、たとえ近所でも彼は出歩かない(場所柄かもだけど)。だから、二人ともオンオフの差が激しい。
前は、彼は私と部屋でくつろぐ時でもジーパンを履いていた。私もバッチリ化粧していた。
そんな緊張感も新鮮でよかったけど、今の関係の方が好き。
二人で寝転がって映画を見ていて、これが最後だったらどうしようなんて少し怖くて、
私は、サンティアゴ巡礼に行くけど、行きたくない、そう思った。
行くと決めた日から、いつだって、あなたを失う覚悟はしてる、でも、
美人にちょっとくらい目移りしたっていいから
飲み会だってここぞと参加したっていいから
「やっぱり、たまねぎじゃないと落ち着かない」って私を待ってて。
私と出会った日を忘れないで。あの時、私にくれた言葉を、どうか。
でもね、「待ってて」とは言わないんだ。
待っててくれなかった時に「嘘つき」って思いたくないから。
約束なんていらない。(椎名林檎風)
巡礼ブルーに突入した、たまねぎでした。
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